DPP-4阻害薬「マリゼブ」の承認取得 週1回の経口投与で効果が持続

2015.09.28
 MSDは、2型糖尿病治療薬で週1回投与の持続性選択的DPP-4阻害薬「マリゼブ錠12.5mg/25mg(一般名:オマリグリプチン」の製造販売承認を取得した。効能・効果は2型糖尿病。
 「マリゼブ」は、長時間作用型の新規DPP-4阻害薬で、週1回の投与で血糖値をコントロールする。海外の臨床開発プログラムに先行して終了した国内第3相臨床試験では、1日1回投与の選択的DPP-4阻害剤であるジャヌビア(一般名:シタグリプチン)と同様の有効性と忍容性が確認された。

 週1回の投与で1週間持続するため、患者の服薬負担の減少と治療継続意欲や服薬アドヒアランスの向上が期待できるとしている。

持続性選択的DPP-4阻害薬 経口糖尿病用剤「マリゼブ」 詳細情報

製品名マリゼブ錠12.5mg
マリゼブ錠25mg
一般名オマリグリプチン
効能・効果2型糖尿病
用法・用量 通常、成人にはオマリグリプチンとして25mgを1週間に1回経口投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>
(1) 本剤は主に腎臓で排泄されるため、重度腎機能障害のある患者、血液透析又は腹膜透析を要する末期腎不全患者では、下表を目安に用量調節すること。なお、ここで示している用法・用量はシミュレーション結果に基づき設定されたものであることから、患者の状態を慎重に観察すること。
eGFRに相当する換算値(年齢60歳)

(2) 末期腎不全患者については、血液透析と時間関係は問わない。
(3) 次の点を患者に指導すること。
1)本剤は週1回服用する薬剤であり、同一曜日に服用すること。
2)本剤の服用を忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用し、その後はあらかじめ定められた曜日に服用すること。ただし、同日中に2回分を服用しないこと。
承認申請日2014年11月21日
承認取得日2015年9月28日

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料