2019年、糖尿病治療薬市場は10年比35%増の3700億円 富士経済予測

2011.05.09
 富士経済がまとめた国内の医療用医薬品における市場調査の結果によると、糖尿病をはじめとする代謝系疾患治療薬市場は、2019年には10年比33.4%増の4300憶円に達すると予測した。

 このうち、糖尿病治療薬は3700億円(86.0%)を占めると分析。これは2010年と比べると35.0%の増となる。その要因は、2009年より発売されたDPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬などのインクレチン関連薬の登場で、今後も好調な推移が予測されるという。また、糖尿病治療薬は、インクレチン関連薬を中心に併用療法での適応拡大が図られており、承認後は市場拡大に寄与するとしている。
(5月2日 プレスリリース)

薬効領域別市場

2010年
前年比
2019年予測
2010年比
高脂血症治療剤
3,801億円
103.8%
4,130億円
108.7%

代謝系疾患治療剤

3,224億円
101.2%
4,300億円
133.4%
 (糖尿病治療剤)
2,740億円
102.0%
3,700億円
135.0%
 (痛風・高尿酸血症治療剤)
230億円
94.7%
320億円
139.1%
解熱消炎鎮痛剤
1,218億円
101.0%
1,194億円
98.0%
血液関連薬剤
3,422億円
100.8%
3,480億円
101.7%
漢方製剤
1,034億円
108.8%
1,580億円
152.8%

医療用医薬品の国内市場を2010年1月から2年かけて6回にわたり調査。今回の結果は、その第4回目の調査を2010年12月~2011年3月にかけて行ったものを報告書にまとめたもの。報告書では、高脂血症治療剤、代謝系疾患治療剤、解熱消炎鎮痛剤、血液関連薬剤、漢方製剤の5薬効領域の市場を分析し、今後を予測した。

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料