アディポネクチンの検査キットを発売　アークレイ

アディポネクチンをクリニックで簡易検査

　脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンは、インスリン感受性を高めて糖代謝を促進し、血管を拡張して血圧の上昇を抑えるなど多岐にわたり、血液中のアディポネクチン測定は、メタボリックシンドロームや動脈硬化性疾患の発症リスク診断に有用な指標と考えられる。

　同測定装置および同試薬は、70μLの血液（血清・血漿）を用いて血中の総アディポネクチン量を約10分で自動測定し、動脈硬化性疾患の発症リスク診断や、治療の補助情報として役立てられるとしている。

　この検査項目はアンチエイジングの観点からも注目が高まっているため、同社は専任の営業担当を設け、美容分野での情報提供や市場ニーズの調査などの活動も強化する。

　第54回日本糖尿病学会年次学術集会（5月19日～21日　北海道・札幌市）および第11回日本抗加齢医学会総会（5月27日～28日開催：京都府・京都市）に出展する予定。