2010年7月29日
収縮期血圧コントロールが厳格な被験者群と中程度の被験者群では有害アウトカムの発現率が同程度
冠動脈疾患(CAD)を合併する糖尿病患者が厳格な収縮期血圧コントロールに達した場合、通常の血圧コントロールと比較して、心血管アウトカムは改善しないと考えられるとの研究論文が、米国医師会誌「JAMA」7月7日号に掲載された。
米フロリダ大学(ゲーンズビル)のRhonda M. Cooper-DeHoff氏らは、50歳を超えるCAD合併糖尿病患者6,400人(さまざまな程度で収縮期血圧をコントロール)を対象としてサブグループ分析を実施し、本患者集団における血圧コントロールと心血管アウトカムの関連を判定した。被験者は、国際ベラパミルSR-トランドラプリル研究(International Verapamil SR-Trandolapril Study: INVEST)に参加していた。
1万6,893人-年の追跡調査において、死亡、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中のいずれかが認められた被験者数(割合)は、厳格な収縮期血圧(130 mmHg未満)に達した群では286人(12.7%)、通常の収縮期血圧(130 mmHg以上140 mmHg未満)を維持した群では249人(12.6%)、血圧をコントロールしなかった群(140 mmHg以上)では431人(19.8%)であった。追跡延長期間における全原因死亡リスクは、厳格な血圧コントロール群では22.8%であったのに対し、通常の血圧コントロール群では21.8%であった。
著者らは「現在のところ、収縮期血圧を130 mmHg未満にすることが糖尿病患者にとって有益であるという、説得力のある科学的根拠(エビデンス)はない。したがって、長期的な心血管リスクをさらに低下させるには、減量、健康的な食生活、他の心血管徴候に注目しながら、収縮期血圧を130-139 mmHgに維持することに重点を置くべきである」と結論している。
アボット・ラボラトリーズ社は、INVESTに資金を拠出した。著者4人は、アボット社ならびに他の製薬会社および/または医療機器製造会社との財務関係を公開している。
Abstract
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[2010年7月6日/HealthDayNews] Copyright© 2010 HealthDay. All rights reserved.