慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪で入院した患者で、糖尿病を併存している患者では、糖尿病非併存患者に比べて、入院期間が長くなり、死亡リスクが高まる傾向がみられるとの研究論文が、「Respirology」オンライン版に6月4日掲載された。
オーストラリア、リバプール病院(シドニー)のAli Parappil氏らは、2007年にCOPD急性増悪により入院した患者246件の医療記録を分析した。入院中の高血糖は、急性心筋梗塞、肺炎、脳卒中で入院した患者のアウトカム不良と関連していることから、Parappil氏らは、COPD急性増悪による入院中の糖尿病併存が同様の影響をもたらし、入院期間を延長するか否かを検討した。
その結果、COPD急性増悪による入院の22%に、併存症として糖尿病が記載されていた。糖尿病併存COPD急性増悪患者では糖尿病非併存患者に比して平均入院期間が長かった(それぞれ7.8日、6.5日)。糖尿病併存患者の死亡率も糖尿病非併存患者に比し高かった(それぞれ8%、4%)。しかし、諸因子調整後にはこれらの差は統計学的に有意ではなくなった。
著者らは「類似の傾向を示した以前の研究結果と併せて考慮すると、我々の研究からCOPD急性増悪患者における糖尿病の併存は入院期間を延長し、死亡リスクを増大させることが示唆された。この入院期間の延長の原因を明らかにするにはさらなる研究、特に併存前の血糖コントロール、あるいは入院中の血糖コントロールが関与しているかどうかを検討し、もしそうであれば、コミュニティーレベルあるいは入院との絡みにおいて、より厳格な糖尿病管理がCOPD急性増悪と糖尿病を併発した患者の臨床経過に影響を与えるか否かを検討する必要がある」と述べている。
Abstract
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[2010年6月24日/HealthDayNews] Copyright© 2010 HealthDay. All rights reserved.