1. 神経障害は足に多い
糖尿病の3つの合併症で自覚症状の強いのは神経障害である。足趾や足底のしびれ、嫌な感じ、靴の底に厚い縮緬を敷いているような感じ、足の底に紙が貼ってあるような感じ、ゴムまりの上にいる感じなどである。感覚が次第に鈍くなり、ついには感じなくなってしまう。足が冷たくて夏でも毛糸の靴下を履いている人もいる。足の症状が多いのは足に分布する神経線維はもっとも長いので、長ければ損傷を起こすことも多くなるために足の感覚異常が多いと説明されている。
糖尿病の人達は、血糖が高くても苦痛はないが、神経障害でさいなまされるのがつらい。内服してすぐ苦痛がなくなる薬があればよいが、それもない。